私の想い

それは、遠いあの日・・・
   心に誓ったことがある・・・

私が産まれ育った田舎の家は、小高い丘の上にあって、とても大きな家で、
柱が太く黒光りしていて、外観はお城を思わせるようなりっぱなお家でした。

でも100年近く経った農家住宅で屋根や外壁は古く
いつ壊れても仕方が無いほど傷んだ古いお家でした。

井戸もお風呂もトイレも、外にあって、使い勝手は
とても不便で、冬の寒い夜などは隙間風が冷たくて、
家族みな身体を寄せ合うようにして暮らしていた
ものです。

「いつか、このお家より、もっとりっぱなお家を建ててあげる!」

それは・・・
遠い・・・幼い頃、私が誓った母への大切な約束でした。

二度の大きな挫折 

やがて私は学校を卒業すると同時に、初めは印刷会社に勤めていましたが、25歳のときに、ある先輩の誘いで不動産業の世界に足を踏み入れることになりました。
不動産会社に務めながら、たくさんの不動産取引をさせていただく中で、自分が家に対してあまりにも無知だったために住宅の買主さんに大変な迷惑を掛けてしまったことがあります。

それは、ある中古住宅での取引のことです。取引が済んで引き渡しも終わってしばらく経ってからのことです。
20数年経ったそのお家は雨漏りがひどいお家だったのです。買主の怒りは尋常ではありません。売主は「見てから買ったのだし、価格も負けたじゃないか!」と、取り合おうとはしません。話を収めるまでに随分と時間が掛り大変な苦い思いをしたものです。

まだ、あります。
ある中古住宅では家そのものが地盤の沈下で微妙に傾いていたのです。買主さんが実際に住まわれてみて初めて分かったことでした。売主は取引が終わるとどこかへ行ったきり連絡が取れなくなりました。私の不注意は免れません。幸いなことに平屋だったこともあり、受け取ったお金を全額お返しして、さらに土台からの補修をすることで了解していただいたものです。

でも、この二度の失敗で私は自分の甘さを嫌というほど思い知らされ、大きな挫折感を味わったものです。

不動産業から住宅建築の道へ 

不動産取引での二度の大きな失敗で私は思ったものです。
やはり住宅を扱う以上、建築が分からなければダメだ!これでは母の家どころか他人様のお役には立てない!と思い住宅建築の勉強に真剣に取り組むようになったのです。

住宅の勉強を始めてみるとマイホームを建築した人が多額の住宅ローンに苦しんでいることや、そして、中にはその住宅ローンが払えず、せっかく建てたマイホームをわずか数年で手放す人がいることを知りました。
私がお世話した中古住宅購入のお客様で途中で売る人は一人もいなかったからです。

また、せっかく私がご紹介した土地にマイホームを建てたお客様が、建築業者さんにたくさん不満を持っていることも知りました。

私が聞いた建築業者さんへの不満とはこうです。

・建てた後から多額の追加請求をされた

・建てる前と後で建築業者さんの態度が変わって嫌な思いをした

・使ってある製品が最初の説明と違った

・営業マンが途中から来なくなった

・アフターが悪い、来ない・・・etc

といった具合です。

このような立場に置かれている住宅の買主さん、施主様の気持ちを思うとき私は胸が痛んでなりませんでした。そして、施工した建築業者さんの思いも知りたい!とも思いました。
他人事のように思えなかったのです。
マイホームは買主さん、施主様にとって一生に一度の大事業です。

お客様の期待に応えられるようになりたい!
最後までお客様を守れる業者でありたい!
建築業界で起きていることの全てが知りたい!
そう思ったものです。

お客様の立場で家づくりをご提供して上げられたら、どんなに喜んでいただけるだろう!
それが、私が家づくりを始めた理由です。

あるとき、私は自分に問いかけました。
私がいつか母のために家を建ててあげるとしたらそれはどんな家なのか?
頭に浮かんだのは、幼い頃から見ていた、あの黒光りする大きな柱や畳の部屋、吹き渡る風がとても心地良かった縁側の風景・・・私が生まれ育った家のことでした。
自然素材を使った丈夫な家づくりこそ自分自身が一番納得する家づくりではないのか・・・。そう確信したのです。

そう、思ってはみたものの、一つだけどうしても解決出来ない問題がありました。
それは、塗り壁素材で納得のいく素材が見つからないのです。人に聞いても、インターネットで探しても無いのです。
ある建材屋さんがいい塗り壁材を開発していましたが、施工させてくれるなら材料を売ってもいいというのです。でも、それでは万一の時に素早く対応出来ないため、お客様に迷惑を掛けてしまう恐れがあるので悩んでいました。

私がこうして迷いに迷っているうちに社員から不満が産まれました。「普通の家でいいのではないか!」という不満です。
そして気が付くと、いつの間にかまた一般的な普通の家づくりをお客様に薦めるようになっていたのです。

こうして悩み苦しみ色々と模索している内に、瞬く間に30余年の歳月が流れてしまいました。
残念ながら今となっては母との約束はとうとう果たすことが出来ませんでした。私の一番の心残りです。
”親孝行したいときに親はいず”と言いますが
本当にそう思います。

「偽物の家づくり」と「本物の家づくり」

ところで、今、住宅会社に家づくりをお願いすると、決まって壁はビニールクロスを使い、床は堅い表面加工がされた合板フロアーを薦められることと思います。これが今の普通の家づくりの光景です。
でもビニルクロースは元々クロースですから布(クロース)です。昔は床の素材は本物の杉やナラなどを使っていましたが、今は合板の上にプリント柄を施し化学処理をして表面を固くしたものがほとんどです。これが本当にいい家でしょうか?

私はたくさんの住宅を見てきました。
例えば、ブワブワ沈む床や表面が擦れてベロっと剥がれている床、流行を追ったプリント柄が時代に合わなくなって古ぼけた感じの床などです。合板のフロアーは14~15年ほど経つと急速に耐久性が落ちてきます。
ビニールクロスも同じです。

家が建ってしまえば隠れて見えなくなるからと安くて細い3.5寸(10.5㎝角)の柱を使ったり、屋根は価格が安いからとセメント瓦やスレート瓦を使用しますが施工が悪いと雨漏が多く見られます。

別な家では、雨漏がすると言うので私がリフォームさせていただいたお家では、屋根の下地(野地板)がダンボールだった現場をみたことがあります。
これなどは論外ですが、業者はきっとお客様には分からない箇所だと思っての施工でしょう。許せるものではありません。

このような住宅を買ったお客様は、やがては大きなリフォーム工事を強いられることになります。
これで親切な家づくり、本物の家づくりと言えるでしょうか?

それに比べて本物の素材が使ってあるお家は違います。

一度だけお客様に求められて造らせていただいた自然素材のお家が有ります。
床が自然素材だと、床の弾力が身体(腰)に、ちょうどいいので健康的だと分かります。子供さんが寝転んで遊びます。キズが付いても、割れがあっても不思議と不満が出ません。愛着さえ湧くようです。
壁が塗り壁だと空気が違います。思わず深呼吸したくなります。不思議と付けたキズは想い出として残しておきたくなるようです。柱も同じです。

私が心の中にず~と抱き続けていた家づくりへの想い、それは子供の頃に見ていた「本物の家」の風景への強い憧れでした。

長いトンネルを抜けて・・・

一度、目指した夢はどうしても叶えたい!
私は夢をあきらめることが出来ませんでした。

本物の塗り壁を探し続けました。
そして、ようやく長いトンネルを抜ける日が来ました。

私が求めていた塗り壁素材をとうとう見つけたのです。
将来に渡って長くお客様に提供し続けられる素材、しかも、私達の手で、いつでも修復可能な素材です。またその素材は化学的なデーターにも裏打ちされたりっぱな素材です。

これなら誇りを持ってお客様にお薦め出来る本物の家づくりが出来ます。

母のために造って上げたかったお家とは・・・
自然素材を使い、本物の健康な素材を使った深呼吸したくなるような”心地いい家”。そして、使い勝手が良く、暮らし安い丈夫で安心なお家。
今なら、誰にも恥じることのない本物の家づくりをご提供することが出来ます。

アートライフホームが目指すもの・・・

アートライフホームでは素材にこだわり続けてきましたが、でも、私達は単に家という「物」を造っているわけではありません。ですから、たくさんの家づくりをすることもしません。出来ません。
それもこれも全てはお客様の満面一杯の笑顔が見たくてのことです。

私達夫婦には子供がいないからでしょうか?
元気な子供さん達のいる明るいご家庭を見ると、あたかも私達の新しい家族がまた一つ増えていくような喜びを感じます。

そのようなご家族を裏切ることなど私には出来ません。
これまで一人として私からご縁を絶ったお客様はいません。
だから私は決してあなたの期待を裏切りません。

その姿勢と気持ちだけは、これからもず~と持ち続けていきたいと思っています。

家づくりの色々な問題を解決してあげて、アートライフホームと出会って本当に良かった!と心から喜んでいただけることこそが私の使命だと思っています。

そして、やがていつの日か、お客様からそして地域の人達から、”いい会社だね!”と言っていただけるような会社をつくりたいと思っています。

私自身が納得のいく家づくりを
私達と心の通うお客様のために・・・

「不動産屋でも、これほどの家づくりが出来るんだ!」

そう言っていただけるように
一棟一棟、コツコツと丁寧に造って差し上げたい!

それが、私の一番の願いです。